退職代行を使った友人の話と、自分で退職した僕の話を比較する

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退職代行という言葉を初めて聞いたのは3年前、友人が使ったと話してくれたときです。「えっ、そんなものがあるの」と驚いた記憶があります。自分でもその翌年に別の会社を辞めました。友人の話と自分の体験を並べると、「自分で辞める」と「代行を使う」の違いがよく見えます。

友人のケース(退職代行EXITを使用)

友人は大手の IT企業に4年勤めていました。転職先が決まって退職の意思を伝えたところ、上司から強烈な引き止めが始まったそうです。「お前がいなくなったらチームが崩壊する」「せめてあと1年いてくれ」「今辞めたら損害賠償を請求する」という言葉まで出たと言っていました(実際には損害賠償は根拠なし)。

精神的に追い詰められた状態で会社に行き続けることが限界になり、退職代行EXITを使うことにしたそうです。

EXITの使い方と費用

費用は正社員で約5万円。LINEで申し込んで、詳細をやり取りして、翌朝に「今日から出社しません。退職代行業者のEXITを通じて退職の意思を伝えます」という形で会社への連絡が入ります。本人は会社に一切連絡しなくてよく、その日から出社しないでいい。

友人が言っていたのは「5万円払って精神的な解放感が得られた。安いと思った」ということです。退職に関する書類のやり取りはすべてEXITが仲介してくれて、最終的に離職票もきちんと自宅に届いたそうです。

上司との最後の会話はなかった

退職代行を使ったことで、友人は上司と直接話す機会が一切なかったと言っていました。これを「よかった」と感じるか「後ろめたい」と感じるかは人によって違うと思いますが、友人は「あの上司とこれ以上話したら自分が壊れていた」と振り返っていました。

唯一気になったのは、前職の同僚との関係。「退職代行で突然いなくなった人」というレッテルを貼られることへの不安がしばらく続いたと言っていましたが、1年後には「どこで働こうとあの会社の人と関わることはもうない」という気持ちになったそうです。

僕のケース(自分で退職)

僕が退職したのは販売職からの転職でした。上司は悪い人ではなかったし、会社も特別ブラックというわけではありませんでした。ただ、自分の将来像と会社の方向性が合わなくなっていた。

退職の申し出

退職を決めてから、直属の上司に「お時間ありますか」と声をかけて、個室で話しました。「転職先が決まりました。〇月末で退職させていただきたい」と伝えると、上司は少し黙った後「分かった。引き継ぎをしっかりやってほしい」と言いました。引き止めはほぼありませんでした。

退職届を提出して、後任への引き継ぎを2週間かけて丁寧にやって、最終日に挨拶回りをして終わりました。費用はゼロ。でも時間と精神的なエネルギーはかかりました。

上司との最後の会話

最終日に上司と2人で話す時間がありました。「正直、辞めることは残念だけど、やりたいことのために踏み出せるのはいいことだと思う。頑張れ」という言葉をもらいました。

この言葉が後々まで残っています。「ちゃんと自分で辞めてよかった」と思える瞬間でした。友人には友人の事情があったし、代行を使ったことは正しい判断だったと今でも思っています。でも、自分の場合は直接伝えて終わりにできてよかった。

退職代行を選ぶべき状況とそうでない状況

2つのケースを比べて思うことがあります。

退職代行が合っている状況は、ハラスメントがある環境、強引な引き止めが予想される環境、メンタルが限界でもう一度会社に話しに行く余力がない状況です。「合法的に会社と連絡を断ちながら辞める」というのは、特定の状況では本当に必要なサービスです。

自分で辞める方が良い状況は、上司や会社との関係が最悪ではない、転職先の業界で前職とのつながりが生きる可能性がある、最後の会話を自分で完結させたいという気持ちがある場合です。

退職代行の費用2〜5万円を「高い」と感じるかどうかも判断材料の一つです。精神的なコスト、会社に行き続けるコスト、健康を損なうリスクと天秤にかけると、5万円が安い場面は確実にあります。

選択肢があることを知っているだけで、「会社が辞めたくても辞められない」という閉塞感から自由になれます。どちらが正しいではなく、自分の状況に合った方法で辞める、それだけだと思っています。

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